議会質問
みなさまの声を
しっかり届けて参ります!
▶︎令和6年度6月三田市議会定例会一般質問
▶︎災害対策について
只今、議長より発言の許可を頂きましたので、通告に基づき一般質問致します。
大項目最初の質問は、「災害対策について」
1点目は「三田市の避難所運営の課題について」
今年、1月1日に発生した能登半島地震では、災害復旧に向けた課題が山積。
断水は、最大約13.7万戸。避難所生活をしている被災者は、十分な飲料水や生活用水の確保ができず。またトイレには、汚物が貯まった状態で、トイレは使用不能に。その後、仮設トイレが順次、設置されたものの、屋外に設置された仮設トイレは、「屋外で寒い!暗い!臭い!」との声。その結果、トイレに行くのを我慢する避難者もいたとの事。
阪神淡路大震災以降、各自治体では、トイレ問題を解消するために様々な資機材の整備が進められているが、避難所でのトイレ問題は、29年立った今も、何ら課題は改善されていない状態。
大規模害発生後、避難所を開設。ここで大事なことは、まずトイレを利用できるようにすること。また使用者の事情に配慮した対策も必要。更に持続して利用できるよう、トイレ清掃・衛生環境維持に向けた取組みが必要です。この取組みができていないことから、トイレ問題は、解決できていないと考えます。
この事から、トイレ対策に向けては、「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」
計画も必要ではないかと考えますが、三田市のトイレ対策についての見解を伺います。
▶︎災害対策について
次に「女性参画の推進について」
過去の災害では、様々な意思決定の過程で、女性参画が十分に確保されていないことから、女性と男性のニーズに違いがあることが、認識されず、配慮に課題が生じていました。能登半島地震においても、ジェンダーに関する問題が表面化。
「減災と男女共同参画研修推進センター」でまとめられた、「令和6年能登半島地震の女性の経験と思いに関するヒヤリング調査」結果では、
1.避難所の運営において、女性や多様な人々のニーズが十分に把握されていなかった。
2.避難所における炊き出しなどの労働は、主に女性が長時間にわたり、無償で担っていた。
3.震災の影響のみならず家族・親族のケアのため、出勤できず失職した女性がみられた。
又、これらの見えてきた課題には、
▆ 女性の意志決定への参画のしにくさ。や
▆ エビデンスに基づく政策決定と、実施に不可欠な男女別等のデータの不備。
▆ 女性の健康・安全・尊厳の課題。等がありました。
三田市では、女性の区長・自治会長の占める割合が少ない状況。災害時、女性への対応、配慮は出来るのでしょうか。女性と男性には違いがある。違いがあるから、違いのある声を聴くために女性参画が必要。この意義を深く理解する事が大事であります。ただ人数を増やすだけでは、ジェンダーに関する問題は解決致しません。 市は、この事について十分に理解されていると考えますが、女性参画が少ない現状を/どう分析し、課題に向けた取組をされているのか、市の見解を伺います。
次に「避難所施設の停電時における電源確保に向けた蓄電池の設置について」
この件については、昨年3月の代表質問において質問。前副市長の濱田副市長より「特に避難所となる施設には、太陽光発電設備と共に併せて蓄電池の整備を検討していく」との答弁を頂きました。しかし令和6年度の予算には、蓄電池の設置に向けた予算は計上されていない状況。蓄電池の設置に向けた計画はどのようになっているのか。市の見解をお伺い致します。
小項目、2点目は、「自主防災組織への取組みについて」
自主防災組織の役割は、平時では、大規模な災害時、地域住民が的確に行動できるよう、地域内の安全点検や住民への防災知識の普及・啓発、防災訓練の実施。災害時には、初期消火活動、 被災者の救出・救助、情報の収集や避難所運営の活動など、多岐にわたり重要な役割を担っています。
これらの取組みは、災害が多発するなか、一層重要であり、役割が十分に発揮できるよう取組体制に努めねばなりません。
しかし各自治会の状況は、
◆リーダーの担い手不足
◆地域防災活動の担い手不足
◆防災意識の低下
◆地域ごとでの活動内容の温度差
などの課題が山積しています。
この課題に向けては、結成後の活動への支援。また結成時の資機材整備の支援に加え、資機材の更新費用の補助や備蓄品整備への補助も必要と考えます。
本市の自主防災組織の結成状況。また、結成後の市のフォロー体制状況について、お伺い致します。
▶︎三田市の健康まちづくりについて
大項目、次の質問は「三田市の健康まちづくりについて」
1点目は、「シニア層への社会参加につなげる場づくり等について」
三田市は、健康づくりへの取組み、また健康を保持している人は、比較的多い状況。
しかし、2人に1人が癌なると言われる時代。実際に癌の罹患者は多く、また三大疾病である心疾患、脳卒中の罹患者も多い状況。
健康日本21(第三次)には、健康増進推進の基本的な方向として
「社会環境の質の向上」を揚げ、まちづくりの関連メニューには、
三田市は、令和7年に団塊の世代が全て75歳以上となり、高齢化に伴い、要介護者、認知症高齢者、1人暮らしの高齢者、老々介護世帯と支援が必要な人が、益々増加が/予測され、「健康意識の向上・健康寿命の延伸」に向け、一層の取組みが必要であります。
また高齢者は支えられる側ではなく、支える側に。支えることの喜びを実感してもらうためには、健康を保持する対策と共に、楽しく、生きがいをもてる場づくりが、必要と考えます。市としての場づくりに対する取組み、また社会参加につなげる場づくりへの考えをお伺い致します。
次に健康づくりの取組には、市全体での取組、きっかけづくりが必要と考えます。
三田市の特定健診受診率は、全体では、32,9%。 40代では、17,3%。 50代は、20,5%と受診率は低い状況。低い状況を市は、どのように分析されているのでしょうか。
私は低い背景には、情報が届いていない。関心度が低い。忙しく後回しにされている事などが、あると思います。検診受診の向上に向けては、新たな工夫も必要と考えます。
ある企業では、「強制するのではなく、健康改善を無理に進めず、楽しいイベントとして取り組みの工夫。病気回復体験や、肥満を脱した体験を語る『健康アンバサダー』の育成」。身近な実体験を通し、やる気を高める取組みを展開。健康アンバサダーの育成は、健康意識の取組へのきっかけづくりに繫がると考えます。
また岡山県総社市では、健康ポイントを活用し、歩くこと、食べることを前面に打ち出した健康づくりを展開。その事業内容は、健康ポイントで集計したデータを、大学等と連携し、データを活用した健康に特化した特産物の開発。また地域で活躍する若者を育成、学校給食と連動したヘルシー献立の提供等を展開しています。
三田市では、市民/健康アプリサービス事業を実施。本事業は、歩くこと。健康検診。イベント参加することでポイントを貯め、貯まったポイントを還元する事業ですが、時間がない人、健康づくりに無頓着な人へはどうでしょうか。
ここに、食をプラスする。食は大切であり、多くの人に共感を得やすいと考えます。
三田市には、美味しい野菜があり、この野菜を中心としたメニュー。塩分やカロリーを考慮したメニューの提供を通したきっかけづくり、また食への取組は、生活習慣病/予防にも繫がると考えます。
企業、団体、大学等と連携し、メニューづくりや特産物の開発を進めていくことや、また飲食店では、食事の提供と共に、お得感を感じられる企画など。食を通し、楽しく取組める事業展開が必要と考えます。ここで質問致します。
市民の健康づくりへの取組みのきっかけづくりに対する考え。 また「企業等様々な関係機関との共同事業の取り組みについて、市の見解をお伺い致します。
▶︎農福連携について
大項目最後の質問は、「農福連携について」
令和5年4月から開始された、農福連携ワンストップ窓口。相談件数は、7件。マッチングできた実績は、3件と伺いました。令和3年8月に実施された「三田市の農業・農産物に関するアンケート」結果をみると、農福連携について、農業者の認知度
は低く、理解も低い状況。この理解促進に向け、農業者、福祉事業所、福祉関係者に研修を実施されているが、研修効果どうなっているのか、また課題整理はできているのでしょうか。
今回、作業経験のある2つの福祉事業所に、「農福連携について」ご意見を伺いました。
「農業者と障害者との人間関係づくりが、まだ出来ていない。互いに意見を言い合うことが出来ていない。現実の課題整理が難しい。」、「作業が上手くできる利用者ばかり要望される。」との声や、またワンストップ窓口設置前から作業実施している事業所では、「賃金交渉にかなりの時間がかかった」、「利用者の作業フォローをするためには、職員の農業知識が必要と感じた」、「規模の大きな作業依頼は、小さな作業所では請け負うことはできない。小さな規模の作業依頼があると嬉しい」、「作業依頼の打診を受け、準備をしていたが、期日が来ても返事がない」、「他市の先進事例ではなく、市内で実施している事例も知りたい」等のお声。これらの声を市は理解されているのか。
農福連携事業を進めるにあたり、農業者、福祉事業所双方の声を聴くこと。課題解決に向けた取り組み。福祉事業所の職員に対する農業知識への指導サポート。農業部局と福祉部局との連携が必要と考えます。
そして今は、障害者を中心とした農福連携事業となっていますが、今後は、高齢者や困窮者、引きこもりの人々への参画も進めて頂きたいと考えます。
現時点の課題と今後の展開についてお伺い致します。
以上を持ちまして、壇上からの質問を終わらせて頂きます。簡潔明瞭、前向きなご答弁を宜しくお願いいたします。
これからも、誠実第一!行動第一!をモットーに一生懸命働いて参ります。
三田市議会議員【3期】
おおにし
大西
雅子
まさ子